奥川が、メモ魔と化した。ヤクルトにドラフト1位で指名された星稜・奥川恭伸投手(18)ら5選手が9日、愛媛・松山で行われている秋季キャンプを見学。高津監督ら首脳陣とあいさつを交わし、先輩となる選手の動きに熱視線を送った。「これからどうやって過ごしたらいいか、見せてもらった。今日の練習を頭に置いて、チームで練習していきます」と話した。

学ラン姿で左手に小さなノート、右手にはボールペンがにぎられていた。午前9時過ぎ、スタンドから全体のアップを見た際に早速メモ。午後は、投手陣の体幹トレーニングなどのコンディショニングのメニューを記した。阿部担当スカウトが横に座り、意図や取り組み方を説明。「やり方を理解して、少しでもやっていたら、新人合同自主トレもスムーズにできるので」とサポートした。奥川はU18の代表合宿などでもメモをしており「書かないと忘れちゃうので」と笑った。

ブルペンも見学し、プロの姿を目の当たりにした。「今のままじゃ全然ダメだと思った。もっと高い意識を持ちたい。プロになったらケアにも時間を使わないといけない」と自覚が高まった様子。来年1月の新人合同自主トレへ、準備を進める。【保坂恭子】