ソフトバンクが「育成パワー」で、日本シリーズに続き、またも巨人を下した。14日の練習試合で、育成の黒瀬と砂川リチャードが、ともに3ランを放って、1軍首脳陣に最高のアピールを見せた。

体重114キロの砂川は5回に左翼ポール際へ3ラン。「高く上がったので、どうかと思ったが、バットの芯だった。風にも乗りましたが結構、飛んでましたね」とニッコリ。「自分のいいところを見せられた」と自慢のパワーを披露。4回には体重97キロの黒瀬が左翼席へ3ラン。「自分は打たないと試合に出られない。ホームランより最後の打席で三振したのはマイナスになってしまいました」。反省の弁は口にしたが、2人合わせて211キロの育成大砲コンビが「日本シリーズ再戦」のカード大勝を導いた。

育成の田城も適時打をマークして、チーム8得点中7点は育成がたたき出した。工藤監督も「アピールを期待してみていた。選手らも自信になったでしょう」と笑みを浮かべていた。【浦田由紀夫】