メキシコが、延長10回の末に3-2でサヨナラ勝ちし、来年の東京オリンピック(五輪)出場権を獲得した。試合は初回から米国がリードする展開だったが、中日とオリックスでプレーした5番指名打者のクラークが6回に適時打を放って同点に追いつき、再びリードされた後の9回裏に再びクラークが同点弾。タイブレーク方式の延長10回には、1死満塁で今季阪神でプレーした3番ナバーロがサヨナラ適時打を放って劇的勝利を導いた。

メキシコにとっては同大会初の3位入賞と、野球競技で初の五輪進出。母国のメディアもこの歴史的快挙を一斉に報じた。大仕事を果たしたカストロ監督は「とてもうれしい。五輪出場を誇りに思う」と喜び「チームは進化している。来年は金メダルを目指す」と大きな目標を掲げた。五輪出場は日本、イスラエル、韓国に続き4カ国目の確定となる。