広島菊池涼介、米希望も五輪へ本音「そりゃ出たい」

広島菊池涼介内野手(29)が28日、第48回三井ゴールデン・グラブ賞の表彰式に出席した。中日荒木の6度を抜き、セ・リーグ二塁手として最長となる7年連続7度目の受賞となった。

広島のセンターラインの顔ぶれが変わる中、守備の要として一回り成長した姿を見せた。去就については語らなかったものの、来年の東京五輪への素直な思いを口にした。

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日本にいる限り、この賞は誰にも渡さない。菊池涼は今年もこだわりの強い守備で頂点に立った。セの二塁手で7年連続7度目のゴールデングラブ賞受賞は、中日荒木の6度を抜く最長記録だ。「うれしいです。この賞を取るために毎日頑張っている」。名実ともに名手となっても、おごることはない。

今季はセンターラインの顔ぶれが変わった。中堅は丸が抜け、遊撃も田中がシーズン途中から先発を外れた。「難しかったですね。各選手、それぞれ距離感が違ったので」。途中から二遊間を組んだ小園は11学年下。年下の選手と一定期間、二遊間を組んだのは初めて。「小園はめちゃくちゃ元気。イノシシみたいに追いすぎて、譲らないといけないときもあった。でも、僕が若いときもこういう感じだったんだろうなって」。今度は自分がサポートしてあげなければいけないと感じた。失敗を許容し、プレーの後にはアドバイスもした。

規格外の好守が多い中、菊池涼は6月28日DeNA戦のプレーを挙げた。3回1死二塁からソトの中堅への高いライナーを跳躍力のあるジャンプでつかみ、二塁へ送って併殺に取った。「ソト対策で寄っていたところにたまたま来た。僕だけのプレーではない。ベンチを含めてのプレー」。スコアラーらが一体となった好守と振り返った。

球団から認められたポスティングシステムは、申請がまだ受理されていない状況もあり「何も話せない」と口を閉ざした。米大リーグへの道が開けつつある一方、プレミア12で世界一になったことで東京五輪への思いも再認識された。本音は「そりゃ、やっぱり出たい」。米大リーグ移籍となれば五輪出場は難しくなるだけに複雑な心境のようだ。見る者を魅了する華麗な守備を来年はどこで披露するのだろうか。名手の去就が注目される。【前原淳】

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  • 三井ゴールデン・グラブ賞を受賞した前列、左から高橋周、菊池、梅野、西、千賀、甲斐、内川、浅村。後列、左から大島、鈴木、丸、坂本勇、松田宣、源田、秋山、荻野貴、西川(撮影・丹羽敏通)