今季パ・リーグ最多勝の日本ハム有原航平投手(27)が、バリバリのメジャーリーガー攻略に意欲を見せた。

15日、東京都内で開かれた「シーズンシート2019オーナーズパーティー東京」に、秋吉、石川亮と参加。オリックス入りが決まったメジャー通算282発の右の強打者アダム・ジョーンズ外野手(34)について「いい選手なのは間違いない。なんとか抑えられるように対策を考えていけたら」と“ガチンコ勝負”に思いをはせた。

今季ダイヤモンド・バックスでプレーしたジョーンズは、11年から7年連続で20本塁打以上を記録。近年、来日した元メジャーリーガーとしては最上位の実績を誇る。自身は契約更改後の記者会見で、将来的な米球界挑戦の意向を表明したばかり。来季、実現の可能性が高い“本物”との対決は、願ってもない腕試しの機会だ。「結果が一番大事なんですけど、自分のボールがどこまで通用するのか、そういうのを試しながら抑えられるように研究したい」。チームの勝利を優先しつつ、個々の勝負を楽しみに待つ。

今季から本格的に取り組んだツーシームは、一定の成果を残した。右打者の内角を高速でえぐることで、外への変化球が生き、被打率がぐっと下がった。「ここでこう投げたら、こういう効果があるというのが分かってきた。来季は、もっと自信を持って投げられると思う」。手応えをつかんだ武器を携えて、メジャー級の強敵にも真っ向から立ち向かう。【中島宙恵】