目指せ、火の玉ストッパー! 楽天森原康平投手(28)が新守護神へ名乗りを上げた。不動の抑えだった松井が先発に転向。64試合に登板した昨季、防御率1・97、チームトップの29ホールドをマークした右腕は“松井枠”奪取へ「もちろんそうですね」と気合十分に腕をぶした。

イメージはふくらむ。理想のクローザーには「スタイルが好きです」と阪神藤川を挙げる。「火の玉ストレート」で打者をねじ伏せる姿にあこがれた。自身も150キロを超える直球が売り。「僕を見ていたら面白いと思ってもらえる。そういうのができたら」と真っ向勝負で白星をつかむ虎のレジェンドの姿と己の将来像を重ねた。

通算123試合登板は全て救援。経験を重ね「終盤になるにつれて相手の集中力も高まる。7回と8回でも、球場の雰囲気がちょっとずつ違う」と不動心への礎としてきた。5学年下の松井にも「実績、キャリアが違う。疑問とかはすぐ聞きたい」と積極的に助言を仰ぎ、9回の雰囲気を巡らせる。

“松井枠”候補にはブセニッツ、獲得が濃厚となっているJT・シャーゴワ投手(29=ドジャース)らの名前が挙がる。石井GMからも「森原とかがやってくれると非常にいいのかなと思いますけど、競争の中で勝ち取ってほしい」とハッパをかけられた。森原は「自分のできることをやって、しっかりアピールしていきたい」。歓喜を独占できるマウンドへ闘志を燃やした。【桑原幹久】