宮崎春季キャンプで1軍スタートが決まったオリックスのドラフト3位右腕・村西良太投手(22=近大)が、大阪・舞洲の新人合同自主トレで初めて捕手を座らせて投げた。

この日が3度目のブルペン入り。左足を上げてから下ろすまでの間の取り方などに注意しながら、「サイドとスリークオーターの中間」と言う振りで力強く30球を投じた。「バラつきはありましたけど、これからという感じ」と調整は順調。見守った平井投手コーチも「しっかり体を作っている。即戦力としても考えているので、これから(キャンプなどで)どれくらいできるか見ていきたい」と期待する。

1軍キャンプの正式決定から一夜明けてのデモ投で、村西は「入れてもらったのでしっかりアピールして、開幕に入って戦力になれるように頑張りたい」と意気込みを示した。28日にもう1度ブルペン入りして調整を進め、キャンプでも投げ込んでコンディションを高めていくつもり。2月9日には、チーム最初の実戦となる紅白戦が予定されており「そこまでにはいつでもいけるようにしたい」と万全の準備を整える。最速152キロを誇る右腕が、実戦で“即戦力”を証明する。【高垣誠】

◆村西良太(むらにし・りょうた)1997年(平9)6月6日生まれ、兵庫県出身。津名-近大を経て19年ドラフト3位でオリックス入団。スリークオーターからの速球に加え、シンカー気味に落ちる変化球も武器。契約金5500万円、今季年俸1000万円。174センチ、76キロ。右投げ左打ち。