張本勲氏(79)が16日、TBS系テレビ「サンデーモーニング」に出演。11日に84歳で亡くなった野村克也氏の思い出などを語った。

「人間の宿命ですけどね。残念ですね、寂しいですね。先輩ではありますけど、必死に戦った相手ですから。楽しいことは1回もなかった。野村さんの素晴らしいところは観察力。これは素晴らしい。采配はそうでもないですよ、普通です」と話した。

その観察力が優れていた点としてヤクルトで捕手から外野手にコンバートさせて大成功を収めた飯田哲也選手を例に挙げた。

「飯田という選手。最初はキャッチャー。でもしっかり観察してセンターにした。これにはびっくりした。足が速い、肩が良い。でも普通の指導者はあそこまで気が付かないんじゃないですか」。

代名詞のID野球については「マスコミがつくった言葉。マスコミは先行した言葉が多い。何々の怪物とか。令和の怪物? まだ1球も1試合も投げてないのに、野球界では誰も認めてないんだから」と話した。

そして「選手としても指導者としても一流。80年くらいのプロ野球史の中ではほかに川上(哲治)さんくらい。残した功績は非常に大きい」と話していた。

さらにプロ野球の春季キャンプについてもコメント。細長い水道管を使ったスイングや、竹竿を狙っての打撃練習の映像が流れたが「意味無いね。気分転換でしょう。ゲーム(試合)でやるわけがない。野球の練習というのは基本の反復。気分転換にはいいが意味無い」と繰り返していた。