沖縄残留をかけて“追試”を行う。日本ハム吉田輝星投手(19)が16日、今年初実戦で1回無失点に抑えた1、2軍合同の紅白戦から一夜明け、2軍キャンプ地の沖縄・国頭で体を動かした。キャンプ中に1軍合流を目指している右腕の次回登板は20日、DeNAとの2軍練習試合(名護)が見込まれている。目標とする開幕1軍スタートへ、まずは次の実戦でアピールし合流を目指す。

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南国沖縄で春季キャンプ完走を目指す吉田輝の次回登板が決まった。20日DeNAとの2軍練習試合(名護)、中継ぎで1イニングを見込んでいる。「自分の持ち味の直球を投げきってできれば三振も奪いたい。直球だけはいい状態に上げていきたい」と気合を入れた。

2軍キャンプの打ち上げは21日だが、1軍は25日までの日程となっている。今キャンプの目標としてきた名護での完走を達成するには、次の実戦でインパクトある投球をみせることが不可欠となる。「(次回登板まで)2日間あるので、できればどっちもブルペンに入って、紅白戦で出た課題と変化球の課題をうめたい」と話した。

15日の紅白戦(国頭)では西川、大田、近藤とチームの主軸打者を相手に最速148キロの直球をみせるなど無安打無失点に抑えた。「ああいう結果を安定して出せるように。次のクールはいろんな変化球も試して精度をあげて、直球も低めに強い球を投げられるように」と意気込む。

ライバル左腕の存在もモチベーションへと変える。国頭の宿舎で同部屋で、紅白戦に同じく先発したドラフト1位河野竜生投手(21=JFE西日本)は1回2奪三振の完全投球で、17日から1軍の全体練習に合流する。「あれくらい圧巻の投球をしないと1軍にいけない。次の実戦で1ランク、2ランクレベルアップしたような投球をして、沖縄に残れればいいかなと思う」。先に見据える開幕1軍へ、まずはキャンプ期間中の合流に全力を注ぐ。【山崎純一】