広島は27日、新型コロナウイルス対策として、選手に対して検温を実施することを決めた。広島県内での感染者はまだ明らかにされていないが、1軍全選手、首脳陣に球場での検温を実施。微熱(37度5分)以上あれば新型コロナ感染の疑いの有無に関係なく、練習に参加させない方針を決めた。

鈴木球団本部長は「まずは無観客にする2週間、しっかりとできることはやっておこうということ」と説明。検温で練習の参加、不参加を決めるのは12球団で初の試みとなる。26日に12球団の足並みをそろえてオープン戦全試合の無観客での実施を決めており、球団を挙げて感染拡大の防止対策を講じていく。

選手を取材する報道陣に対しても「マスク着用の義務化」のほか、「取材前の検温」「体調チェック表への記入」を義務付ける。微熱があれば球場入りを許可しない。球団職員も1日2度の検温を実施。選手と接触のある部署の職員には報道陣同様にマスクの着用を義務付ける。選手には移動を含めたファンとの握手やハイタッチ、贈り物をもらう行為を自粛させているだけに、ファンにも理解を求めていく。