巨人菅野智之投手が自身6度目の開幕投手に向け、登板前に掲げた3つのテーマを消化した。オープン戦2度目の先発で、5回を4安打1失点。最速150キロをマークし、51球で投げ終えた。

(1)両サイドへの直球は威力、キレともに良く(2)直球主体に全球種を投じ(3)ヤクルト打線に嫌な印象を植え付けた。「前回より数段良くて、内容のあるピッチングができた」と充実した表情で振り返った。

無観客試合で静まり返ったグラウンドにミット音を響かせ、ファンの存在の大きさを再認識した。マウンドに上がる前の登場曲もなく、スタンドからの拍手も声援もなかった中での投球。「やるべきことは変わらないですけど、あらためて、ファンの声援が力になってるんだなと考えさせられた」とかみしめた。感じた思いを20日、DeNAとの開幕戦のマウンドで体現する。【久保賢吾】

▽巨人宮本投手チーフコーチ(菅野に)「やはり東京ドームが似合う男。『18』が輝いて見えました。(ビエイラは)リリーフはクイックが第一のテーマ。もうひとつクイックに対してフォーカスしてほしい」