セ界王者に強気の投球でリベンジだ。日本ハムのドラフト1位、河野竜生投手(21=JFE西日本)が3日巨人とのオープン戦(札幌ドーム)で本拠地初登板初先発する。2月22日の同戦(タピックスタジアム名護)では2番手で2回3安打2失点と洗礼を浴びた。前回の反省を生かして同じ相手を抑え込み、目標の開幕ローテーション入りをアピールする。

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本拠地での初登板初先発を前に、河野の意地が垣間見えた。「前回、自分としても思うような投球ができなかったので、同じ失敗をしないようにアピールしていきたい」。今回の相手も巨人。10日前は緊張で1イニング目となった3回に制球を乱して2失点した。「落ち着いて本来のどんどん向かっていくところを前面に出してリベンジしたい」。持ち前の強気な投球で前回の借りを返すつもりだ。

開幕ローテ入りへ、首脳陣だけでなくファンにも実力をアピールする。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で無観客試合となるが「応援がない中でやるので、別の意味で変な緊張感はあるかもしれないですけど、こういう状況になっているので仕方ない」。現状を冷静に受け止め、この日も札幌市内の寮内で調整。「テレビの前で見てくれていると思う。結果でアピールしたい」と球場に来られないファンが胸を躍らせるような快投を誓った。

ドラフト1位として同期にも負けていられない。2番手以降も新人投手によるリレーが予定されるルーキー・デーに「自分は1軍の方で一緒に練習もさせてもらっているので1つ抜けていきたいのはある。(同期が)2軍でもしっかりアピールしているという情報も入っているので負けないように自分も頑張りたい」。予定は4~5イニング、球数は60球前後。結果次第で開幕ローテ入りの可能性も膨らむ大事な登板で、負けん気の強い即戦力左腕が、肩書通りの実力を証明する。【木下大輔】