守備に自信を持つ日本ハム・ドラフト3位上野響平内野手(18=京都国際)にとっては、悔しい一戦だった。

7日の2軍教育リーグ楽天戦(鎌ケ谷)。6回から途中出場し遊撃の守備に就いたが、1死から、石原の放ったほぼ正面のゴロをグラブからこぼしてしまった。失点にはつながらなかったが「自分の力はまだまだ」と反省した。

172センチ、68キロと小柄だが、正確なグラブさばきと捕球後の送球までの早さは、1軍野手と比べても遜色はない。左ヒザの違和感を抱えて2軍調整中の中島の送球をお手本とする。「(肩)ならしの段階でも1球1球指先まで意識していた。(球の)回転を見直したり、中島さんの(送球)をみながら研究していければ。速さプラス正確さを求めていきたい」とレベルアップに励んでいる。

打撃でも課題は山積み。プロ入り初の実戦出場だった2月の2軍DeNAとの練習試合(名護)では、走者を置いた2打席で連続併殺打。1軍実績のある井納の内角直球に詰まらされ「(マウンドに)立っているのが近く感じた。球も重いしキレもよくて、自分の力不足で抑えられた。そういう投手から打てないと」と痛感した。1軍の舞台を見据え、攻守ともに磨いている。【山崎純一】