楽天牧田「メリハリのススメ」米国経験で難局克服へ

  • ブルペンで投球練習を行う楽天牧田(撮影・桑原幹久)

非常事態を乗り越えるため、楽天牧田和久投手(35)が「メリハリのススメ」を示した。29日、仙台市内の楽天生命パーク室内練習場で行われた全体練習に参加。ブルペンで座った捕手へ81球を投げ込み「球数は関係ない。自分が納得いくまで」と休養日明けから汗をとばした。

目に見えないウイルスに打ち勝つヒントは、昨季まで2年過ごした米国にある。先行きが不安定な中、できること、やるべきことは何か。「外国人選手は普段ふざけて遊んでいるように見えるけど、打撃、ピッチング練習などに入るとスイッチが入る。オンとオフのメリハリは学びました」。日本よりも厳しい競争社会の中で、純粋に野球を楽しむ姿に感銘を受けた。

仕事である限り、頭から野球を100%切り離すことは難しい。ただ経験を踏まえ「プライベートまで気を引き締めてやると疲れてしまう」との考えに至った。自宅には加湿器を置き、手洗い、うがいを徹底しながら「基本的にはやりたいようにしています」とストレスをため込まない。昨季まで所属したパドレスのマイナー時代の同僚と連絡もとり、自宅でのトレーニング方法について情報交換も行った。

肩の張りで初実戦は3月までずれこんだが、ここまで3試合に登板し3回無失点。日米の違いを埋める作業は着実に進んでいる。「開幕延期をプラスに捉えられるように。先のことをよくするには『今』しかない。『今』は我慢してやるべきことをやるしかない」。1日1日の積み重ねでしか、明るい未来は開けない。【桑原幹久】