元楽天のBC・武蔵の片山博視内野手兼ヘッドコーチ(32)は「4番DH」で先発出場し、2打数1安打だった。

「シーズンを見据えて、どういう球を投げるのだろうと、あえてバットを振ったりもした。凡打もあったけど、自分で考えて打席に入れています」と前向きに捉えた。

05年高校生ドラフト1巡目で投手として楽天に入団。通算206試合に登板した左腕だが、現在は野手としてプレーしている。「投手目線で野手にアドバイスを送っています。投手も野手も両方やった人はなかなかいないですから」とうなずいた。試合中は打席の入り方や配球など、チームメートに助言を送る。この日も相手投手が代わると「高めにリードをとってくるぞ」と伝えるなど、経験を惜しみなく伝えていた。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、リーグ戦開幕日は4月11日から、同18日以降に延期となった。「この時間をおろそかにしてはいけない。自分もチームもしっかりとした形を作って開幕を迎えたいです」と意気込んだ。【湯本勝大】