センバツはじめ、アマチュア球界も大会やリーグ戦の延期・中止が続きます。開幕を待つ皆さんへ、今秋ドラフトの指名候補に挙がる選手を紹介します。

末はプロ野球選手か、パイロットか。早大・柴田迅投手(4年=早大学院)は2つの夢を追っている。「プロは目指す夢の1つですが、まだ実力的に、プロでやりたいと自信を持って言えません」と隠さずに話した。もう1つの夢は、父知樹さんの影響だ。「小さい頃からパイロットに憧れてます」と同じ職業に就くことも考え、航空会社への就職活動を続けている。

野球にも一生懸命だ。2年春からリリーフとして投げてきた。最速149キロの直球はキレがある。スライダー、カット、2種類のカーブ、チェンジアップと変化球も多彩。「もう少し低めから伸びる球を追求したい」と下半身強化に取り組み、レベルアップを目指す。投球フォームは「上背が近い」と楽天則本昂を、変化球は日本ハム金子を、それぞれ参考に研究を重ねている。

今春リーグ戦が終わるまでには、進路希望を絞らないといけない。「どっちも妥協せずに、人生の選択ができるようにしたい」と口元を引き締めた。【古川真弥】