日本野球機構(NPB)の斉藤惇コミッショナー(80)は政府の緊急事態宣言の発令を受け、プロ野球ファン、監督、選手、関係者に向けて7日、メッセージを送った。

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一般社団法人日本野球機構では、第二次世界大戦以来、人類が遭遇した最大の困難といわれる新型コロナウイルス禍の中でも、なんとか野球ファンの皆様に向け、選手の皆様が思いきりプレイする素晴らしい試合を開催できないか日夜真剣に検討を続けています。

キャンプ終了の早い段階からある程度この危機を予想し、疫学の専門家の三人の先生をお招きしました。選手の皆様やファンの皆様の健康、衛生を守るための科学的で客観的な見解をいただきながら情勢を判断して、リーグ戦の開催時期や練習試合の在り方、観客の方々の感染防止策など詳しく検討を繰り返しているところです。

残念ながら事態は楽観できる状況にはありません。先生方からも厳しい予見を頂いて先般開催時期を再延長させていただきました。この判断については、監督、選手、関係者、ファンの皆様から暖かいご理解を頂いておりますことに心より感謝いたします。

本日の緊急事態宣言を受け、我々プロ野球12球団と日本野球機構は、専門家の先生方の力を引き続きお借りしながら、ファンの皆様と一体となって艱難を乗り切り、国民的スポーツであるプロ野球として、歓喜に満ちたパフォーマンスを披露できる日を再び実現すべく努力して参ります。今後も何卒、皆様のご協力とご支援をお願い申し上げます。