楽天の新守護神候補、森原康平投手(28)は15日、楽天生命パークでキャッチボールやネットスローなど、軽めのメニューで調整を行った。練習後はオンラインでの取材に応じ、近況を語ってくれた。

3月30日からの活動自粛期間中は、自身の投球動画を見て研究を重ねた。チームスタッフが森原の投球動作を編集し、好不調時の変化が浮き彫りになったようで「自分のフォームを再認識できた。投げ急ぎで、体が突っ込んだりすることが自分の悪い癖。自分のフォームは、ゆったりと自分の間で投げることが、一番大事だと再認識した」と、納得の様子だった。昨季は64試合に登板。防御率は1・97で、チームトップの29ホールドをマークした。今季は松井裕樹が先発に回ったため、新守護神の期待も背負っている。

MLBから今季新加入の牧田和久からも影響を受け「牧さんは試合中に打者をしっかり見ている。打者の雰囲気を感じて(打者の狙い球を)考えながら投げている。自分も1球投げて打者のスイングとかを見たり、ファウルの方向とかで分かる部分があるかもしれない」と貪欲だ。

活動自粛期間からの今を振り返り「筋量が落ちた部分はある。ちょっとウエートトレーニングしたら、筋肉痛になったりした」とブランクは実感。それでも「トレーニングの内容とかはあまり変えていない」と、しっかり現況を把握しながら、前に進んでいる。まずはこの1カ月、新守護神襲名へ、着実に準備を進めていく。【佐藤究】