阪神岩貞祐太投手(28)が、再び先発ローテ争いに殴り込みをかける。26日、甲子園での集合練習でシート打撃に登板。マルテに四球を与えるも、ボーア、サンズを内野ゴロに打ち取った。

打者5人と対戦し、無安打1四球。ほぼ完璧な内容に「久しぶりの実戦だったんですけど、しっかり腕も振れて、いい投球ができたかなと思います」と振り返った。

今季は先発調整を続けてきたが、3月のオープン戦と練習試合では中継ぎとして登板。開幕が延期となり、矢野監督は今月23日に再び岩貞の先発調整を明言した。役割が度々変わるが「どっちも出来るように、先発でやっていたような練習とか球数を放ってたので、全然戸惑うことない」と頼もしかった。

中継ぎの経験は、先発でも生きる。投球の入り方の大切さや不用意な1球をなくすこと。「試合数も少ないので、もう全部飛ばしていくというか、中継ぎをやって、入りから飛ばすことの大事さというのも分かった」。ブルペンで他の中継ぎ陣と時間を共にし、毎日登板の準備をするリリーフの大変さも実感した。「ゲームを作って、長い回を投げていくのも大事ですし、大きく崩れないことで、中継ぎの方に計算して作ってもらえる」。中継ぎの負担を減らすためにも、安定した投球を目標にする。

まず目指すのは開幕ローテ入り。「シーズン通して上で投げ続けるというところが一番の目標なので」。開幕から全開で飛ばしていく。【磯綾乃】