ソフトバンク甲斐野の成長期待、昨季終盤の経験糧に

  • 19年9月15日、8回裏、中田に左前適時打を浴びたソフトバンク甲斐野

<期待しタカ>

日刊スポーツは4月から随時連載「期待しタカ」と題して、ソフトバンク担当記者による応援企画を掲載しています。今回は2年目の甲斐野央投手(23)に注目する。ルーキーだった昨年は中継ぎでフル回転したが、シーズン終盤は打ち込まれる場面があった。9月の日本ハム戦では2試合連続で失点。西武に首位を明け渡し、優勝マジックが消えそのままV逸につながった。今季は試合数が減り、1試合の重みが増す。若き右腕の成長がカギを握りそうだ。

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2月に右肘を痛め、多血小板血漿(PRP)治療を受けていた甲斐野のコンディションは自主練習期間で上向いた。現在はキャッチボールの距離も80メートルほどまで延び「痛みも不安もなく、投げられている。順調にきていると思います」。6月初旬にも投球練習を再開する予定で「開幕1カ月を切って、間に合わせるようにとは思ってやっています」と前向きだ。

昨季のソフトバンクの戦いで忘れられないのが9月の北海道遠征だ。優勝を争う西武とのデッドヒート。ソフトバンクが優勝マジックを点灯させて、札幌入りした。同14日は日本ハム3連戦の初戦に勝ちマジックを1つ減らした。だが15日の2戦目は1点リードの8回に登板した甲斐野が4失点で敗戦投手になった。2位に陥落し、西武に逆マジックが点灯した。16日は旭川に移動し、プロ初の3連投となった甲斐野が3失点するなど連敗。このまま首位を奪い返すことなく、レギュラーシーズンは終わった。

昨季の甲斐野はルーキーイヤーながら中継ぎの要として大活躍した。森が故障した際には抑えも務め、堂々の1年目だった。だが疲労のたまったシーズン終盤で打ち込まれたこと、連投をこなせなかったことを課題に捉えている。

 

◆甲斐野の昨期月別成績

月 試合数 防御率

3、4月 12 0・00

5月 8 8・53

6月 11 0・87

7月 11 5・73

8月 11 3・60

9月 12 8・68

 

課題克服へオフは公私ともに慕う森に同行し、グアムで自主トレ。炎天下での走り込みや、ウエートトレーニング。投球練習も回数を増やすなど、連投やスタミナ強化を意識して取り組んだ。リハビリ中は周囲からの「ケガする前よりレベルアップして帰ってこい」という言葉を胸に励んだという。2年目のジンクスを吹き飛ばす活躍が見たい。【ソフトバンク担当・山本大地】