阪神大山悠輔内野手(25)が試合前練習に、本職ではない外野の練習を行った。午前10時から始まる全体練習の約1時間前、筒井外野守備走塁コーチと左翼付近に姿を見せると飛球捕やクッションボールの処理など、普段とは違う“サブポジション”の練習を行った。途中からは清水ヘッドコーチにも見守られながら、汗を流した。

昨季は三塁と一塁で全試合出場を果たした4年目は今季、熾烈(しれつ)なポジション争いの渦中にいる。4番候補のボーアが一塁手として新加入し、昨季の一塁から三塁にコンバートされたマルテと定位置を争う。練習試合ではマルテがスタメンを張ることも多く、昨季は開幕4番も務めた大山はリードを許す形となっていた。

矢野監督は6日の試合後、6連戦最後の試合となるこの日の試合について助っ人勢やベテラン陣を休ませ、若手中心メンバーで挑むことを示唆。いろいろ試せる状況の中で、外野のサンズや糸井、福留に代わって大山が左翼に就く可能性も十分にある。新人時代の17年には「左翼」で14試合に先発出場しており、「左翼大山」が実現すれば約3年ぶり。土壇場に立たされている16年のドラフト1位が、出場機会を追い求めて貪欲に居場所を探す。