ロッテ先発の岩下大輝投手が、好調の楽天打線を封じ込めた。チーム先発陣で唯一の開幕2戦2勝。

「今年の初対戦となるので、しっかりと印象付けることができたらなと思います」。試合前の意気込みを、5回3失点でしっかりと体現してみせた。

1戦目は自主トレをともにした二木が、2戦目は同い年の小島が、楽天の強力打線にのみ込まれた。「かなり怖い印象でした。初戦、2戦目と高めの球を打たれているイメージがあった」。直球の平均球速は145・7キロと前回登板と全く同じながら、球がしっかり低めに収まった。

ロメロに1発を浴びたが、次の打席では間合いを工夫して打ち取るなど、先発投手として成長を見せた。「欲を言えば、もう1イニングいきたかったです」。5回で84球。その最後の球は、強打者ブラッシュのひざ元に147キロが決まり、見逃し三振。「気持ち良かったです!」。

西野の長期離脱で、先発ローテーション6人目の座が回ってきた。「与えられたところで、求められていることを、今の段階ではできていると思います」と話す。「毎試合毎試合、結果を出すしかない立場の選手」と自覚している。

二木が2軍再調整となり、求められる投球はさらにレベルが上がる。井口監督は「攻めた投球で、しっかり低めに投げ込んでくれた」と高く評価した。来週は西武の山賊打線に立ち向かう。【金子真仁】