徹底的にソフトバンクが狙った日本ハム西川の「肩」

  • 日本ハム対ソフトバンク ベンチで頭を抱える日本ハム栗山監督(右)(撮影・佐藤翔太)
  • 日本ハム対ソフトバンク ソフトバンク工藤監督(左)に出迎えられサムズアップで応える和田(撮影・佐藤翔太)

<ザ・ピンポイント>

日本ハム西川遥輝外野手(28)の肩が、ソフトバンク野手陣に狙われた。この日の試合では気になるシーンが4つ、あった。

(1)初回1死一塁、バレンティンの中越え適時二塁打の場面。滞空時間の長い飛球が中堅フェンスに直撃した瞬間、一塁走者の柳田は二塁を大きく回っていた。捕球できるか、ギリギリの打球だったが、大胆な走塁で生還を許した。

(2)初回1死二塁の場面。長谷川が放った二遊間を抜ける中前打で二塁走者のバレンティンはちゅうちょなく、本塁へ突入。西川はバックホームできなかった。

(3)3回1死一、二塁の場面。上林の中飛は、ほぼ西川の定位置だったが、二塁走者の長谷川は最初からタッチアップの準備に入り、三進に成功。西川の懸命の送球は届かず、一塁走者の川島にも二進を許した。

(4)8回1死一塁の場面。高谷の左中間寄りの中前打で、一塁走者の松田宣は迷うことなく三塁へ進んだ。

(2)以外は失点につながってしまった。西川の守備範囲へ飛んだ打球には、いつも以上に次の塁を狙う姿勢が徹底されているように見えた。2日の試合でも浅い中飛で柳田にタッチアップを許した。前カードの楽天、開幕カードの西武も同様の意識付けが見られた。

栗山監督は「それは別に今年に限ったことではない。それは分かっている」と話した。その中で、中堅で西川を起用する理由は「ハルキ(西川)の守備範囲で拾えているボール(打球)の多さとか、いろんなことのプラスマイナスでやっている」と説明。球界随一の俊足でカバーできる打球も多い。的確な野球観で外野全体を統率する能力にもたける。もちろん、打力や走力で得点を生む力など総合的判断での中堅起用。だからこそ、チーム全体の歯車がかみ合わないと中堅西川でのプラスアルファの強さが生まれない。波に乗れないチームを象徴するシーンが、主将に集中した。【木下大輔】