さあ、北海道のファンの目の前で反攻開始だ。日本ハムは14日から札幌ドームでロッテ6連戦を戦う。

開幕後は初めてとなる、本拠地での有観客試合。チームは3連敗中で最下位と波に乗れていないが、栗山英樹監督(59)は選手にノビノビとしたプレーを求めた。地元の温かい声援も力に変えて、逆襲の始まりだ。

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悪い流れを断ち切るには、絶好のタイミングだ。14日から、札幌ドームに観客が帰ってくる。地元ファンが待ちに待ったプロ野球観戦で期待するのは、もちろん、日本ハムの勝利だ。チーム状況は決して良くないが、栗山監督は「これ以上(連敗は)増やさないように。まだまだ、ここからチームを前に進めていく段階。プレッシャーはオレが感じればいい」と、選手には自然体でノビノビと試合に臨むことを求めた。

12日に最下位となったが、首位楽天とは5ゲーム差、2位ロッテとは3・5ゲーム差だ。同一カード6連戦が続く今季なら、直接対決で一気に追いつき、追い越せる数字だ。10日から始まった有観客試合。パ・リーグではソフトバンクとオリックスが3連勝とファンの声援を力に変えて結果を残した。2位ロッテを相手に、14日からは地元ファンの応援も力に変えて連勝を重ねれば、一気の浮上も夢物語ではない。

その中で、やるべきことをやって勝利を目指すだけだ。チーム打率2割1分1厘は12球団ワースト。12日オリックス戦では不調の大田、渡辺をスタメンから外すなど、現状打破へ動いた。小笠原ヘッド兼打撃コーチは「(打順は)決めつけないで1試合1試合やっていけたらな、と思う」と今後を見据えた。栗山監督も「一番勝ちやすいメンバーで戦うだけ」と選手を信じて戦略を練る。野球には付きもののミスも目立つが、取り返すことができるのも野球だ。14日は上沢が今季2度目の先発マウンドに上がる。地元ファンとともに399日ぶりの復活勝利をつかみ、巻き返しの起点としたい。【木下大輔】