中日ドラフト1位石川昂弥内野手(19=東邦)が、イメージトレで初アーチ、初打点を狙う。12日広島戦(ナゴヤドーム)で「7番サード」で先発し、高卒新人最速デビュー。第1打席でプロ入り初安打(二塁打)を放った。この日は全休でナゴヤ球場横の独身寮「昇竜館」で、映像を見てイメージトレを行った。

「(14日からのDeNA戦へは)やっぱり動画を見ることですかね。ちょっとでも自分の中で、どんな球が来るのかイメージできるように。投手のことが分かれば、と」

球団からはスコアラーがまとめた映像も手元に来る。それ以外にもスマホなどでYouTubeの動画を検索。脳裏に焼き付けるつもりだ。

広島戦では初安打を放ったが、残りの3打席は全て三振。8回1死二塁でまわった第4打席は塹江のスライダーにバットが空を切った。「まったく、どういう変化をするのかも分からない状態。思ったより直球もキュっとしていた」。初対戦の1軍投手の球に翻弄(ほんろう)された反省から“予習”に熱を入れた。

DeNA3連戦の後には昨年のセンバツで優勝を経験した甲子園での阪神3連戦が控える。竜の主砲候補生が、2戦目で存在感を見せるか注目だ。【伊東大介】