真のエース級復活へ、日本ハム上沢直之投手(26)がリスタートを切る。

4日西武戦(札幌ドーム)で先発予定。左膝の大ケガから復帰して、初めて中6日でマウンドに戻る。「“リハビリ明けの選手”として見られるのは終わった。これからは、先発ローテーションの1人としてやっていかないといけない」と、次のステップを見据えている。

前回7月28日オリックス戦(札幌ドーム)では、復帰後最長となる7回を投げ1失点。堂々たる投球で413日ぶりの白星を手にした。これまでは慎重を期して、登板翌日にいったん1軍登録を外れ調整を重ねてきたが、今季初勝利以降のこの1週間は、久々に1軍で過ごした。「たまたまかもしれないですけど、すごくいい流れで」。チームは開幕カード以来の同一カード勝ち越し。仲間たちの姿に「僕も気負いすぎないでやりたい」と、2勝目へのバトンを受け取った。

中6日での登板は、2連勝した昨年4月12日ロッテ戦(札幌ドーム)以来だ。「久しぶりなので(調整期間は)短く感じますけど、これが普通なので。体的に問題ないですし、慣れていかなきゃ。この間隔で、しっかり結果を出せるように」。昨年の西武戦では、3戦全勝。うち2試合で、球界屈指の強力打線を相手にクオリティー・スタートを守った。“山賊狩り”再現への期待は大きい。昨年の開幕投手は「まだ、1勝。もっともっと、頑張らないと」。復活劇は感動のフィナーレへ向け、始まったばかりだ。