阪神矢野監督の勝負手不発「何とか全員で一丸で」

<広島2-1阪神>8日◇マツダスタジアム

阪神が8月恒例の長期ロードで連敗スタートだ。1-1の7回の攻防で広島に屈した。無死一、三塁で三走・サンズが走塁死、その後の1死満塁では代打福留が併殺打。同点で踏ん張りたいその裏、2番手で送り込んだ藤川が代打坂倉に決勝打を浴びた。打線は本調子を欠く大山とボーアを5番サンズでつないで改造。矢野監督が重ねる懸命のタクトが白星に届かない。

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重い1点を刻む打球が中前ではずんだ。同点の7回。マウンドには2番手藤川がいた。1死二塁から代打坂倉に5球目の外角変化球をはじき返され、勝ち越しを許した。

藤川はこの回の先頭打者、代打大盛に四球。さらにけん制悪送球による失策で得点圏に走者を背負っていた。2日以来のマウンドで無失点投球とはいかず、今季3敗目を喫した。

矢野監督 流れの中でどうしても、次のイニングが難しいのはあるけれど、やっぱり四球というのは得点に絡みやすいので。その後、よく1点でしのいでくれたというのはあるけど、そんな感じかな。

指揮官が「流れの中で」と振り返ったように、直前の7回の攻撃では大きなチャンスを逃していた。先頭サンズ、6番ボーアの連打で無死一、三塁。だが、梅野の投ゴロで飛び出した三走・サンズが三塁に帰りきれずアウトに。その後、1死満塁と好機は続き、9番西勇に打順が巡ってきた。西勇は6回1失点で球数90。余力はあっただろうが、流れを呼び込む機会だけにベンチは代打福留を送った。その勝負手も実らず、二ゴロ併殺に終わった。

この日はサンズを来日初の5番に据えるなど打順を組み替えて臨んでいた。矢野監督は「(大山)悠輔もボーアもあまり良くないので。良くない状態で2人並ぶよりは、サンズを間に入れることでいい効果が出ないかなと思って」。7回のサンズ、ボーアの連打はまさに狙い通りに見えたが、得点に結びつかなかった。

直接対決の連敗で5位広島にゲーム差なしと迫られた。チームは今カードから25日中日戦まで2週間以上、本拠地甲子園を離れる。恒例の8月長期ロードを●●発進。2カード連続負け越しも決まり、借金3となった。

矢野監督 チームの状況的にも我慢やし、我慢やからこそ、こういう試合は取りたいんやけどね。明日やるしかないので、何とか全員で一丸でとりにいきます。

チームは6月2勝8敗も7月に14勝8敗2分けとV字回復。しかし、8月は2勝5敗。7月に続く夏の大反攻へ、きっかけをつかみたい。【松井周治】