阪神元投手コーチで日刊スポーツ評論家の中西清起氏(58)が、藤浪晋太郎投手が先発した広島戦をライブ評論しています。藤浪は2回、ピンチを招きましたが何とか0に抑えました。

  ◇    ◇    ◇

藤浪は2回もまだ横振りの投球が多かった。田中広が三盗に失敗した広島のまずい攻めに助けられ、何とか0に抑えた印象だ。右前に運ばれた西川の当たりも低めの150キロ超えで軽々と運ばれた。空振りも取れないし、打者は150キロの球速を感じていないのだと思う。横振りは腕が遠回りするから、打者が距離を感じない。投手は体に巻き付くように上からたたいて、体重移動もしっかりして、腕を打者方向に伸ばせている時がベストピッチ。この投球をされたら打者は投手との距離をものすごく近く感じる。一方の広島先発森下はそれができている。比較して見ていただきたい。