阪神藤川球児投手(40)が1日、西宮市内で会見を行い、今季限りでの現役引退について語った。

指揮官の矢野燿大監督(51)は、かつて阪神でともにプレーしたチームメートでもある。矢野監督への引退の報告について「伝えましたけども、『矢野監督』には伝えていないです。『矢野さん』に伝えました」と強調した。「矢野さん、監督じゃなく話を聞いてくれますか?」と伝えたという。

「監督と選手としては必要であれば(引退までの)あと2カ月半で使ってくれればいいし、力がなければ他の選手でやれればいいし。だけど、矢野さんには話しました」。監督と選手の立場としてではなく、あくまで先輩への報告という思いだった。それに対する矢野監督の反応については「いや、もう、監督の顔でしたね。やっぱり。シーズン中に監督が監督のユニホームが脱げるはずがないですよね」と指揮官の立場に思いをはせ、振り返っていた。