日本ハム上原健太投手(26)の好投は報われなかった。ソフトバンク18回戦(札幌ドーム)は、8回まで無失点投球。だが攻撃の援護がなく、9回に味方のミスも絡み2失点(自責1)して今季初黒星を喫した。チームは4カード連続の負け越しで、首位とは今季最大の10ゲーム差となった。

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日本ハム打線が、好投した上原に報いることが出来なかった。3回1死三塁の先制機では、中島がセーフティースクイズを敢行したが結果は失敗。栗山監督は「どういう攻撃をしたら効率的かなという中で、そういう選択肢だってあるということ」と振り返ったが、終わってみれば、先取点を取れなかった痛恨の攻撃が、拙攻の始まり。その後も4、5、8回と得点圏に走者を進めたが、あと1本が出なかった。

9回には、拙守も飛び出した。先制打を放ったグラシアルを一、二塁間で挟んだが、渡辺が二塁をカバーしていた中島へ悪送球。適時失策となり、致命的な2点目を失った。同監督は「今年、いろんなことがある中で、まだまだやらなきゃいけないことがいっぱいある」と悔しさをかみ殺した。これで、4カード連続の負け越しで借金は4。18日からの2位ロッテとの3連戦(札幌ドーム)は意地を見せたい。