「7番三塁」でプロ初出場初スタメンした日本ハム樋口龍之介内野手(26)がプロ初安打を放った。

2点を追う6回1死一塁の場面で、西武宮川から右前打。笑顔を見せた一塁塁上では西武の一塁手メヒアからもグータッチで祝福された。メモリアル安打で1死一、三塁と好機を広げると、代打王柏融の二ゴロを西武外崎が適時失策して5点目につながった。

2回のプロ初打席では冷静に四球を選び、チームの3点先取に貢献した。無死一、二塁の好機で西武浜屋とのルーキー対決。スイングしたのは、ストライクゾーンに制球された3球目の直球だけ(結果はファウル)。全5球のうち、ボール球だった他の4球はしっかり見逃して無死満塁と好機を広げた。

続く清水は「前を打つ樋口さんがいい待ち方、いい対応をしていたので、それを参考にして、打席でいい待ち方ができました」と樋口の打撃に影響されて三塁線を破る先制の2点適時二塁打。三塁まで進んだ樋口は松本の犠飛で生還し、プロ初得点もマークした。

4回先頭で迎えた第2打席は浜屋の内角直球に詰まらされて中飛に倒れた。

横浜高、立正大、BC・新潟をへて19年育成ドラフト2位で入団した樋口は、22日に球団初の育成入団から支配下選手契約を勝ち取った。試合前に栗山監督は「今日、スタメンで行くから」と明言。続けて「やっぱり、期するものあるよね。命がけでいこうっていう感じがあるので、それに期待します」と話していた。

今季はイースタン・リーグで45試合に出場。リーグ2位の打率3割4分2厘、同3位の32打点。12本塁打と出塁率4割4分1厘はリーグトップの成績を残している。

支配下選手契約を締結した22日には、球団を通じて「これからが勝負ですし、とにかく一生懸命やるだけです」とコメント。背番号は112から93となった。