日本ハムが誇る「ビッグ5」が躍動した。5人合わせて10安打11打点。チームを大勝に導いた。

2回は大田の安打を起点に西川が先制犠飛。続く3回は、近藤の四球と渡辺の右前打でつくった好機に、大田が左前2点適時打を放った。6回には、近藤が右翼線へ適時二塁打を放った直後、中田がリーグトップの87打点目となる中前適時打。主砲は「上原が頑張って粘り強く投げているので、なんとしても追加点を取りたかった」。長身左腕に白星をプレゼントした。

チームの攻撃の核を成す「ビッグ5」が仕事を果たせば、おのずと破壊力は増す。近藤、西川、大田、渡辺はパ・リーグ打率部門で10傑入り。4人がランクインしているのは、もちろん日本ハムだけ。中田は打点に加え、リーグ2位の27本塁打。12球団を見渡しても、屈指の爆発力がある。

17試合連続安打の大田は「先制して、さらにみんながチャンスをつくってくれたので、何としても追加点を取りたいと思っていました」と言った。「ビッグ5」が連動すれば、周囲の野手も自然と流れに乗る。

5年ぶりの20安打で今季最多タイの12得点。2カード連続の勝ち越しを決めた。「ビッグ5」を中心とした猛攻に、栗山監督も「全部大きかった」。CS圏の2位ロッテまで5・5差。ラストスパートへ、主役たちにスイッチが入った。

▽日本ハム近藤(6回に右翼線への適時二塁打)「追い込まれていたけど、うまく対応できました。ヌマ(平沼)が一生懸命走ってくれて追加点になって良かった」