西武先発の松本航投手(23)が7回4安打2失点の好投で4勝目を挙げた。

序盤から直球主体の強気の投球を貫き、相手打線の主砲浅村を3打数無安打、3奪三振。今季最多タイの121球の力投でチームを3連勝に導き「いつもアウト1つずつという気持ちで、1人ずつ投げている。大量失点されなかったのが良かったと思う」と振り返った。

今季4勝のうち、9月が登板4試合で3勝と好調をアピール。要因については「アウト1つずつという気持ちで投げているのが、いい結果につながっていると思います」と繰り返した。

100球を超えて向かった7回のマウンドは闘志をみなぎらせた。「志願というか、監督に声を掛けられたので『いかせて下さい』と言いましたが、志願というのか分かりません。そんなに優しいものじゃなかった。カツを入れられた感じだったので『いかせて下さい』と言いました」と6回終了後のベンチでの辻監督とのやりとりを明かした。

序盤の3回までに大量5点の援護をもらいながらも、4四球に課題を残した。「指に掛かったボールをしっかりと押し込めた。フライアウトは1つの持ち味。強い真っすぐで押せた部分は良かったと思います」。10飛球でのアウトには手応えを示す一方で「大胆にという中でコースにいって、入らなかったり、1個ずれたりというのが今日は多かった。もっとゾーン内で勝負ができれば良かったかなと思います」と課題も口にした。

辻監督は松本の投球内容について「全然楽じゃないですよ。苦しかったですよ。本当に。3回まではまあまあ、いい感じで投げていたんですけど。4回にホームラン打たれたのもそうだし、あとはやっぱり慎重になりすぎて、いいところ投げようとして。今日のアンパイアはね、有隅さんは非常にきっちりと見てくれる審判だったので、そういう意味では苦しみましたね。ちょっとリズム的にはいただけないところもあったけれど、どうにか粘った」と評した。