阪神岩田稔投手(36)が中9日で10月1日の中日戦(甲子園)に先発する。

9月21日DeNA戦で今季1軍初登板初先発して5回3失点。翌22日に出場選手登録を抹消されていた。通常であれば、最短でも登録抹消期間10日間を経て10月2日以降から再登録が可能となるが、チームの新型コロナウイルス集団感染の影響を受けて、特例で抹消期間10日間を待たずに再登録される見込みだ。

「登板期間は少し空きましたが、普段通り、やるべきことをしっかりやってきました。(中日打線は)いい打者が多いなという印象です。その中で1人1人丁寧に投げて、打者との対戦を楽しみながら抑えていければ」と気合を入れた。

当初は9月30日のウエスタン・リーグ、オリックス戦(鳴尾浜)に登板予定だったが、「特例2020」の代替指名選手として登録された選手の代替指名選手としてであれば、特例で1軍登録が可能となる。

新型コロナウイルスの影響でブルペン陣のやりくりが厳しい中、13連戦の3戦目で先発する。「確かに厳しい状況ではありますが、この状況を乗り切るためにも、自分のピッチングがしっかりできるように準備したいと思います」と力強い。

◆感染拡大防止特例2020 新型コロナウイルスの影響を最小限に抑えてシーズンを円滑に進行させるため、感染者や濃厚接触者などが出た場合に柔軟に選手を入れ替えられるようにする今季限りの特例。感染やその疑い(選手及び家族)、発熱があったり、濃厚接触者となった場合、特例2020対象の出場登録抹消選手として公示し、代替選手を指名できる。

◇感染していない場合は通常の10日間を待たずに再登録可能。再登録によって抹消される選手は代替選手とは限らない

◇代替選手が抹消された場合、10日間を経ずに再登録が可能

◇通常の選手異動で抹消されていた選手が10日間を経ていなくても代替選手として登録できる

◇選手数や同一選手の特例適用回数制限を設けない

◇不正な申告が認められた場合はチーム、選手に制裁を科す

◇適用選手は抹消日から1、2軍の練習に合流する日までの期間がFA日数と追加参稼報酬の計算に加算される