西武今井達也投手(22)が戻ってくる。10月1日のオリックス戦(京セラドーム大阪)で、約2カ月ぶりに先発予定。「ファームで長いイニング投げてきたんで、自信を持ってやってきたことをマウンドで出せるように投げたい」。先発復帰のチャンスが、再び巡ってきた。

8月27日に登録抹消されてから、2軍練習施設CAR3219フィールドで走り込んだ。「練習を見直して、自主トレでランニング多くやってきたので、やってきたことを思い出して、もう1度やってきました。体力的なところをもう1度作り直してきた」。すぐそばのメットライフドームからは、場内アナウンスが聞こえてくる。今季1軍での先発では6試合2勝3敗、防御率6・25と精彩を欠いた。中継ぎでの1カ月を含め、その1試合1試合を思い出していた。

中継ぎでは、ブルペンで戦況を見守りながら準備した。「ブルペンにどういう影響が出てくるか。ちょっと肩を作って、それを繰り返したり。ずっと先発で不安定なピッチングが続いていた。それが思っていた以上にゲームに負担をかけていたんだと、すごく感じました」。先発としてゲームをつくることの責任。数字以上に及ぼす影響を目の当たりにして痛感した。エース候補と呼ばれてプロ4年目。一皮むけた姿を見せるマウンドになる。【栗田成芳】