ソフトバンクは7日、阪神、巨人などが今秋ドラフト1位候補に挙げている近大・佐藤輝明内野手(4年=仁川学院)と、奈良県生駒市の同校グラウンドで面談を行った。福山龍太郎アマスカウトチーフ、宮田善久アマスカウトチーフ補佐、担当の稲嶺誉スカウトの3人が訪れ約30分話した。

186センチ、94キロと大きな体の左の長距離砲は「ギータ2世」とソフトバンク柳田とイメージを重ねられることも多い。福山アマスカウトチーフは、広島経大時代との比較を問われると「彼(佐藤)の方がパワーにおいては魅力があるのかな。飛距離とかでは、目立っている。体のスケール、身体能力は似ているところはある」と当時の柳田以上の逸材と評価している。

現在は熱男こと松田宣が正三塁手だが、37歳。「三塁手として考えている。40盗塁したいというように足もある。次世代のチームにマッチする選手」と、獲得すれば、松田宣の後継者にするつもりだ。

佐藤はこの日もフリー打撃で柵越えを連発。王貞治球団会長も映像をチェックしており、福山アマスカウトチーフは「(長距離打者が好きな)会長も大好きでしょうね」と笑った。「まだ1位は決めていない」というが、9月下旬には城島健司球団会長付特別アドバイザーが視察に訪れるなど熱が入る。この日は中日も面談し、来週までに全12球団面談を終える予定。阪神、巨人、西武などとの争奪戦はますます過熱しそうだ。