巨人原監督は試合後「何とか1点をね、みんなで守ろうとしたんだけどね。1点を守り切るのは非常に至難の業ですな」と切り出した。

先発戸郷は6回無失点で粘り、目標の新人王に向けて9勝目の権利を持ってマウンドを降りた。指揮官は「懸命にね、彼はチームの勝ちというものとは違ったものとも戦っている。その分、何とか、というのはあったんだけどね」。

タイトルのためにも戸郷の勝ち星は消したくない。1点リードの9回に守護神デラロサを送り込んだが、四球と安打で1死一、三塁とピンチを招く。2死後、左打者の青木を迎えた場面で大江に交代。だが四球で2死満塁とピンチを広げると、イニング3人目となる田中豊を投入した。「最善策の中でいったけれども」と、押し出し四球で追い付かれた。延長10回引き分けで優勝マジックは7で足踏みとなった。最短優勝は24日に持ち越された。