日本ハムが苫小牧駒大・伊藤の1位指名を公言したことで、04年の北海道移転後は球団初となる「道産子複数指名」が現実味が帯びてきた。15日に札幌市内の球団事務所で、栗山監督も参加して行われたスカウト会議では伊藤を含めた北海道関連の指名候補を8選手、リストアップ。伊藤の単独指名が成功すれば、さらなる地元選手の指名も十分期待される。

北海道NO・1左腕の苫小牧中央・根本悠楓投手(3年)は球団も動向を注視してきた。白老白翔中3年時に全国軟式野球大会決勝で完全試合を達成した逸材は、球速も最速146キロまでアップした。将来性豊かなサウスポーは日本ハムとも不思議な縁がある。

17年に選出されたU-15アジア選手権日本代表の投手コーチが、当時は球団からBC石川に派遣されていた武田勝投手コーチ(42)だった。高校進学を前にした根本の印象について、同コーチは「将来楽しみな選手。プロを目指してほしい」と期待していたが、再び選手とコーチの間柄になる可能性もありそうだ。

他にも最速150キロの192センチ右腕、星槎道都大・河村説人(4年=白樺学園)ら好素材がそろっており、注目を集めそうだ。