連勝が4でストップしても、西武辻監督に悲壮感はなかった。6回に同点に追いついたが、直後に4点を奪われた。終わってみれば1-8の大差も「最後の3点はおまけみたいなものだし、あそこ(6回)を頑張っておけばどうにかできた。そんなに悲観するような完敗という感じはしない」。首位独走のソフトバンクに中盤まで1点勝負の展開へ持ち込み、次戦の活路を見いだしていた。

それだけに悔やまれるのは6回の攻防だ。1点を追う攻撃、無死一、三塁の絶好機で4番山川が遊ゴロ併殺打による1点にとどまった。守備では先発今井が先頭の明石にこの試合初めての長打を許し、次打者の松田宣に初球を右前に運ばれ、そこから崩された。同監督は「あまりにも簡単に松田に打たれたところは反省しないといけない。そういうところだね。向こうの連勝とか関係ないし、うちは勝つだけなんで。明日は勝ちます」。2位ロッテと3ゲーム差のまま。後ろを向く必要はない。