阪神が4日、伊藤隼太外野手(31)、岡崎太一捕手(37)、横山雄哉投手(26)、高野圭佑投手(28)、福永春吾投手(26)の5選手に、来季の契約を結ばないことを通達した。

 

伊藤隼は11年ドラフト1位で入団。走攻守3拍子そろった選手として期待されたが、昨年は初の1軍未出場となり、今季も1軍出場なしに終わっていた。「昨年結果を出せていなかった中で、もう1年チャンスをもらって、その中で今年も結果を出すことができなかったので。チャンスをもらったのにそれを生かせなかった以上、この結果を受け止めています」と語った。

 

岡崎は04年ドラフト自由枠での入団。チームを支えてきたが、19~20年の2シーズンは1軍舞台から遠ざかっていた。「16年間やらせてもらって、球団に対しては感謝しかないですし、応援いただいたファンの方々にも感謝の思いでいっぱいです」と語り、「自分の野球の成績に対しては悔しい思いしかないですけれど、自分自身が野球と向き合って、野球をうまくなるためにやってきた準備であったり、取り組んできたことに対して後悔はないです」と振り返った。

 

14年ドラフト1位左腕の横山は、16年に2勝を挙げたが、19年から育成契約に。今年9月末に支配下選手となっていたが、10月4日巨人戦に救援登板したが1回2安打2失点だった。戦力外を告げられ「頭がまっしろになったというのが正直な心境ですし、悔しい気持ちがあります」と語り、「上で結果がでなくて、そこが一番悔しい部分ではありますが、ファームで1年間通してけがなく投げることができたシーズンが初めてだったので、そういったところでは1年間やったという思いはありましたけど、内容の面でこれというインパクトが残せなかったということが、こういう結果につながってしまったのではないかと思っています」と続けた。

 

高野は19年シーズン途中にトレードで阪神加入。今季は4試合に登板し、防御率4・76だった。「トレードで来て、1年半タイガースでプレーさせていただいて、力にまったくなれなかったことがとても残念な気持ちです」。

 

16年ドラフト6位の福永は昨年まで1軍で通算6試合登板で、今季も1軍1試合登板だった。「少し覚悟はできていたので、すごく思い詰めるようなことはなく、しっかり受け止めることはできたので、気持ちの整理はできています」。

 

高野と福永は現役続行希望の意思を示し、今後トライアウトを受けることも言葉にしていた。

 

阪神ではここまで、藤川球児投手(40)が今季限りでの現役引退を表明。来季の戦力構想から外れている福留孝介外野手(43)、能見篤史投手(41)、上本博紀内野手(34)が退団することが決定的となっている。