楽天のファン感謝祭は「球場」と「オンライン」で、それぞれコンテンツが用意された。本拠地楽天生命パークでは座席ごとの間隔を十分にとった形で内野席が販売され、6067人を動員。グラウンド上での選手とのハイタッチなど、昨年までのような触れ合いイベントは行われなかったが、女装コンテスト、新人選手のダンスパフォーマンス、新入団選手発表会など恒例イベントを開催。例年通りのライブ感を保った。

球場へ足を運べないファンへは、配信イベントを充実させた。球場内イベントは球団公式アプリ「At Eagles」で配信。オンライン会議アプリ「Zoom」での選手トークショー、楽天グループのアプリ「Rakuten LIVE」では選手が選んだグッズセットの通販イベントなども開催された。担当者は「スタジアム内外のファンの方にもお届けする形は、今後新しい体験としてスタンダードになっていくのではないか」と見据える。多様なニーズに応える新しい「ファン感」の形が見えてきた。【桑原幹久】