中日は14日、2月の沖縄キャンプに向けてナゴヤ球場でスタッフ会議を開き、1、2軍のメンバーを振り分けた。コロナ禍などで支配下外国人6人のうち5人が来日が遅れるが、与田剛監督(55)は「外国人がいたら2軍キャンプだった選手が1軍スタートになれる。1軍キャンプを経験することも大事。刺激にしてほしい」とプラスに捉えた。

野手では2年目の岡林をはじめ石垣、滝野を1軍に初めて抜てきした。岡林は三重・菰野高で投手で注目され、プロで外野手に専念して昨季デビューした期待の左打者。ウエスタン・リーグでは64試合に出場して打率2割8分5厘、優秀選手賞に選ばれた。石垣は高卒5年目で昨季1軍初アーチを放ち、大卒2年目の滝野も昨季終盤に1軍デビュー。投手では先発ローテ入りが期待される4年目清水や、故障による育成契約から1軍に復帰した浜田にチャンスが与えられた。

外国人はビシエドが来日したものの、守護神R・マルティネスらキューバ勢3人は母国リーグに参加するため合流は2月中旬になる予定。新外国人のマイク・ガーバー外野手(28=ロッキーズ)とランディ・ロサリオ投手(26=ロイヤルズ)はコロナ禍もあり、2月中の合流が危ぶまれている。指揮官は助っ人の遅れで空いた5枠を活用した。

「今まで以上にチーム内の競争意識を強くしないといけない」。昨季故障で55試合のベテラン平田は2軍スロー調整を剥奪し、3年目根尾ら若手もいる1軍でのレギュラー争いに組み込んだ。即戦力のドラフト2位森博人投手(22=日体大)、昨秋体調を崩した2年目石川昂には2軍発進を指示した。【伊東大介】