金メダル級のスピードスターだ!! ヤクルトのドラフト5位、並木秀尊外野手(21=独協大)は脚力でのし上がる。「測定など数値化できるところでは必ず1番をとりたい」と力強く語った。

大学時代に衝撃のタイムを出した。19年12月の大学日本代表選考合宿で計った50メートル走で5秒32をマークした。手動計測だったため、朝原宣治の日本記録5秒75、ウサイン・ボルトの5秒47を上回る信じ難い数字を記録した。それでも100メートル日本記録保持者サニブラウンに勝ったことがある日本ハム2位の五十幡が、このとき5秒42。上回った並木が並外れた脚力の持ち主であることは間違いない。

研究を欠かさない。「SNSを使ってさまざまな人が発信している。そういうトレーニングを考えて実践してみて、自分に必要なのかを考えながらやっています」。為末大氏やラグビー選手の走り方を参考にしてきた。野球以外の分野から学び、誰にも止められない走塁を完成させていく。

「盗塁技術もまだまだですけど、自信を持ってやっていけるようにしていきたい」と意気込む。塁にいるだけで相手に脅威を感じさせる選手になる。キャンプでアピールするため、新人合同自主トレで準備を整える。【湯本勝大】