シーズンオフ恒例「ヨネちゃんのおシャレ野球学」。野球取材歴40年超の米谷輝昭記者が、だじゃれを駆使しながら意外なデータやエピソードを紹介します。

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1500奪三振にあと150と迫る。楽天の則本昂大投手(30)だ。昨年は105奪三振で終わったが、14年から5年連続でリーグの奪三振王に輝いている。うち200超えが4度。順当なら、今年中にも到達しそうだ。時代は脱炭素、則本昂は奪三振である。

過去56人が達成した記録。達成ペースで上位を狙える。最速男は今季から楽天を率いる石井一久GM兼任監督(47)。1413イニングで到達した。「イイヨイシイサン」と読める。2位は江夏豊の1423イニング、3位は杉内俊哉の1423イニング1/3と続く。

則本昂は昨年まで1305イニング1/3を投げている。石井監督まで残り107イニング2/3だ。この間に150奪三振を求められる。1試合平均12・5三振。「石井の下の1年目」に、このペースは厳しい。ちなみに4位の和田毅は1624イニング2/3を要している。

5位の川口和久まで上位すべてが左投げ。則本昂は6位でも右代表? トップになる。勝利はといえば現在85勝。あと15勝で100勝に達する。目指せ150三振、15勝。「いち・ご」が重なる。ゲンを担いで「いちご狩り?」にでも行ってみるか。【米谷輝昭】