楽天の「コブクロ」がベテランの背中を追っている。楽天小深田大翔内野手(25)と黒川史陽内野手(18)が17日、京都府内での自主トレを公開。ともにプロ初のオフは藤田一也内野手(38)に弟子入りし、鍛錬を積んでいる。

19年ドラフト1位の小深田は、1年目から主に遊撃手として112試合に出場。身長168センチと小柄ながらパ・リーグの剛腕たちに立ち向かい、109安打、打率2割8分8厘を記録した。持ち味の守備力向上へ、近大の先輩で守備の名手の藤田とともに、守備練習中の動画を見直し、捕球、送球動作の修正に励む。「股関節の使い方をいろいろ教えてもらっている。同じ動きをトレーニングでしても自分の思ってるフォームとやってるフォームが全然違っている。まだまだうまいこと使いこなせてないなとすごく感じてます」と課題に向き合い、伸びしろも実感している。

同2位の黒川は、智弁和歌山から入団1年目の昨季、1軍で10試合に出場。9月4日オリックス戦で「7番二塁」でスタメン出場しデビュー。初打席で初打点も記録するなど素質の高さを見せた。シーズン中から藤田に助言を求めていたと明かし「アップ、ストレッチから練習の1つ1つを適当にやっていない。全部が完璧すぎ、手洗いうがいも完璧に徹底されてるので、学んでいきたいです」と私生活から模範としている。

ともに2年目の今季、小深田は全試合出場、黒川は「1試合、1打席、1本でも多くヒットを打って、1打点でも多く稼ぎたい」と目標を掲げる。未来の二遊間を担う「コブクロ」が飛躍の1年へ向け、調整を進めている。