今年初めてNPBでプレーする“新外国人選手”の第1号だ。広島ケビン・クロン内野手(27)が18日、マツダスタジアム内で入団会見を行った。会見場に姿を見せると「ハジメマシテ。オゲンキデスカ」と隔離期間中に覚えた日本語を笑顔で披露した。

クロンは広島と昨年11月16日に契約を交わした。早期に契約が締結されたことで、新規入国が停止となる前にビザを取得できた。1月3日に来日し、広島の自宅で隔離期間を過ごしていた。球団が提示した3パターンの来日プランの中で最も早い日程を自ら選択したことで、キャンプ前の合流が実現した。

「自分の中では早く来日することで、大きなメリットというものがあります。チームメートと早く会うことができ、そして仲を深めることができる、何より僕たち野球選手に必要な準備がキャンプ前に行うことができることが、大きなプラス。ポジティブなことと思います。有意義に使って、キャンプの初日までにしっかりと準備したいと思います」

マイナー通算151発の実績を誇り、広島では中軸が期待される。2週間の隔離期間はゲームや読書、トレーニングをして過ごした。早ければ19日からマツダスタジアムで自主トレを行い、2月1日のキャンプインに備えていく。契約までに携わったエルドレッド駐米スカウトのように「自分自身、一生懸命プレーする。“プレーハード”ですね。そういったものを見せたい」と赤いユニホームに袖を通し、暴れる日を心待ちにした。【前原淳】