タイガー流で勝利の方程式入りだ! 中日藤嶋健人投手(22)が18日、沖縄・読谷村での自主トレで順調な仕上がりを見せた。

3年前からプロゴルフのタイガー・ウッズ流トレーニングを導入。同行した個人トレーナーの稲葉弘泰氏(43=BCプロジェクト代表)も今季の最速150キロ超えに太鼓判を押した。

読谷球場のブルペンで62球の投球練習を軽快にこなした。その後は約50キロのバーベルを担ぎながら、ジャンプするなど下半身を鍛え続けた。「今年は無駄な動きをしないことがテーマ。左足に地面からもらう力を持って行く。手応えは間違いなくある」と藤嶋。

藤嶋が投球に利用しているのは「地面反力」。腰痛に苦しんだタイガー・ウッズがスイングに取り入れ、19年マスターズで11年ぶりのメジャー制覇を支えた動きだ。「藤嶋の体の使い方の意識を変えている。3年前からやってきて、うまくフィットしている。ケガにつながる動きも減り、コントロールも良くなる。これまでは146、7キロだったが150キロも見えている」。中学時代から藤嶋をサポートし、プロ入り後は個人トレーナーを務める稲葉氏も、タイガー流が藤嶋に根付いたことを保証した。

昨季は開幕1軍入りを逃し、終盤に1軍復帰して、最終戦の11月11日広島戦でプロ初セーブを挙げた。「勝ち試合の7、8、9回に投げ、チームの力になりたい」。キャンプではタイガー流でアピールし、勝利の方程式入りをにらむ。【伊東大介】

◆地面反力 地面を踏み込んでその反発力を回転に変える力。筋力など、もともと持ち合わせている「内力」に加え、反動を使った力(反力)など自分の体以外から生み出される「外力」を使う事で、体に負担を掛けずに動作のスピードアップをはかる。タイガー・ウッズが、19年マスターズで11年ぶりのメジャー制覇した際にこの動きを取り入れていたことで知られる。

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