番長投手が無観客スタートとなった宜野湾キャンプを盛り上げる。

DeNA三浦大輔監督(47)は21日、フリー打撃で登板を示唆。「シート打撃はないですけど、機会があれば手伝いたい。監督だからやらない、ということはない」。16年の引退から5年目だが体形はスリムなまま。「投げようと思えば投げられる。機会があればやっていきたい」と前向きだ。

通算172勝を挙げた抜群の制球力は、打撃投手にうってつけだ。投手コーチ時代の19年キャンプでは「ハマの番長」VS「ハマの主砲」として筒香の早出特打に登板した。コロナ禍でソト、オースティンら全10人の外国人選手がキャンプ初日に間に合わないという非常事態。自らの投球で日本人打者の底上げを行う。

打者に体で教え、投手には心構えを注入だ。出身地、奈良県橿原市の亀田忠彦市長とオンライン対談し「橿原市民の皆様、某球団のファンもたくさんいると思いますが、橿原出身ですし、ベイスターズも応援してもらえれば」と呼び掛けた。「某球団」の阪神戦は7連続負け越し中だが、三浦監督は現役時代に46勝32敗と最も得意としたカード。「甲子園という独特な雰囲気にのまれないように。冷静に状況を確認して投げて」。虎退治のコツを伝授する。【斎藤直樹】