西武西口文也投手コーチが「これ、おれのスライダーより全然曲がるやん」と笑顔を見せたのは、3月にオープン予定のテイキョウキッズフィールド内にそびえ立つローラースライダー。

新人合同自主トレでルーキーたちの練習を視察した西口コーチは、大変貌したメットライフドーム前を訪れると目を丸くした。

「これは子どもは楽しいだろうね。こんなに高い所からボールパーク全体を見渡しながら滑り降りるのは気持ちいいでしょ」。視線の先にあるローラースライダーは高さ5・5メートルから左に急転換しながら曲がり落ち、“伝家の宝刀”をほうふつとさせる。現役時代の西口コーチも、右打者の外角に逃げ、左打者の内角に消える決め球で通算182勝を積み上げたが「これは曲がりすぎでしょ」とお手上げ。

このローラースライダーの変化量は130度と、キレ味抜群。「僕の現役時代から本当に変わっていきますね。屋根がついて、球場が広くなり、そして球場内とその周辺も一気に変わっていく。でも当時の雰囲気を残しつつね。本拠地であるメットライフドームがこうして変わっていくことはとても誇らしいです」。西口コーチは目を細めながら、3月のグランドオープンに期待を寄せた。

球団広報部は「テイキョウキッズフィールドのローラースライダーに感動する西口コーチの姿はとても印象的でした。このローラースライダー、そしてテイキョウキッズフィールドを見ると、ボールパークの象徴の1つだとあらためて思います。ぜひ、グランドオープンしたあかつきには西口コーチも舌を巻く“キレ味抜群”のローラースライダーをお楽しみください」とコメントした。