阪神は1日、沖縄・宜野座で行われていた1軍キャンプを打ち上げた。

キャンプのMVPには、高山俊外野手(27)、投手では藤浪晋太郎投手(26)と、近年苦しんでいた2人が選ばれた。矢野燿大監督(52)は「高山は1位で入って、新人王を取ったけど、そこから苦しんで思いどおりにいかないこともあったけど、練習に対する姿勢は継続して、このキャンプで変わった。この姿勢を持って行ってほしい」と背中を押した。藤浪については「晋太郎も高山と似て、思うようにいかないところもあって、昨年は中継ぎとかも経験して、このキャンプで自分を変えることができた。これなら勝てるなと思っている」と信頼も口にした。

高山は実戦11試合で35打数15安打4打点。27日中日戦(北谷)までの3戦連続でマルチ安打を放つなど、好調な打撃でアピール。開幕スタメンへ大前進を見せるキャンプとなった。

藤浪は、今キャンプでワインドアップ投法に再挑戦し、実戦3試合で8イニングを投げ1失点。27日の中日戦(北谷)では21年最速の158キロも計測。持ち味の力強い直球は健在で、変化球の制球力も増し、開幕ローテーション入りも目前に見えてきた。

今キャンプの恒例となった「かっこいい大賞」。キャンプを通じての大賞にはなんと、即席のワンデーキャプテンで愛妻への愛を叫んだ津田広報が選ばれていた。